中国の配車タクシーサービス「滴滴快的」
ちょっと前に気になって調べてメモってた中国の配車タクシーサービス「滴滴快的」についてとUber Japanについてのふわっふわな主観満載の考察
「滴滴快的」ってなに?
中国で圧倒的なシェアを誇るタクシー配車サービス。読み方は「ディディ・クアイディ」中国版Uber。もともと快的打車と嘀嘀打車という2社が2014年に過激なシェア獲得争いをしていた。(当時配車アプリの利用者は1.6億人いて2社でシェア99%)また快的打車の大株主はあのアリババで、そこには日本のソフトバンクも出資。また嘀嘀打車はテンセントが大株主でシンガポールの国家ファンドが投資。タクシー代の支払いも前者ならばアリババの「Alipay」、後者ならばテンセントの「QQウォレット」で行われていた。その上中国にも米ウーバーが上陸しそれには検索最王手バイドゥが出資。そんな熾烈な市場争いの中で2015年初め、快的打車と嘀嘀打車2社が合併し現在の滴滴快的が誕生。
中国で広がる配車サービス
引用: 中国、20-45歳の約8割「タクシー配車アプリ使用経験あり」--人民網日本語版--人民日報
中国では20-45歳の約8割「タクシー配車アプリ使用経験あり」。中国で配車サービスが広がる理由は日本などに比べてタクシーの料金がそこまで高くない。人口に対してタクシーが足りてないのでなかなかタクシーを捕まえられない。割引が多彩など。
中国白タクのネット配車を容認へ
引用:
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160314/k10010443051000.html
(2016/03/15)
中国政府が一般のドライバーの車を客が予約して乗る白タクの配車を許可した。
これまでも事業者側は「インターネットを通じた配車はドライバーと乗客の利用記録が残るためむしろ、犯罪は起きにくく安全性も問題はない」と主張してきた。中国政府は「インターネットビジネスの発展にかなうもので、都市の渋滞を緩和し、環境汚染を減らすのに役立つ」と言及。
日本の業界関係者が白タクに猛反対抗議
引用: News & Trend - ライドシェア巡り攻防 自治体と組むウーバー、タクシー業界は反発:ITpro
(2016/03/10)
ウーバージャパンが地方自治体と共同してライドシェアの実験に踏み出すと公表したことをきっかけに業界関係者が猛反対抗議集会。全自交労連・伊藤実委員長:「利用者の安全・安心を確保するために取り組んできた努力が根本から覆されるものだ」
→危険か?という疑問
日本でタクシー配車サービスは流行るか
私的予測:流行らない 理由:
そもそものタクシー利用率が高くない
(月1回以上タクシーを利用する人は2割という調査結果 URL: https://www.athome.co.jp/contents/at-research/vol24/images/at-research-vol24.pdf
)
※米国や中国のこういった配車サービスが流行る前のタクシー利用率については検証必要
タクシー配車サービスを導入したところでタクシー自体への需要の増加という根本をどうにかしないとどうしようもない。そんなことできるか?
配車サービスが特段安価なわけではない
むしろウーバーとかは高い。日本のタクシー料金初乗り730円(都内)は異常。で、配車サービスも当然その国の物価に左右されるわけだから、結局値段での差別化測れない。
衛生面とかサービスで差別化測れない
東南アジアのgrabtaxiとか米国のウーバーは既存タクシーによりもサービスがいいとか清潔とか言った理由で使われるけど、日本のタクシー普通に綺麗だしサービスも必要最低限はクリアしてる。あえて配車サービス使うメリットがここにもない。
タクシー不足してない
中国の場合はタクシーが不足しているからっていう圧倒的に大きな要因、すなわち需要があるけど別に日本はタクシー使う人がそもそもいないし、そんなわけで不足してもいない
法的な問題
こればっかりは、市民や事業者側の声があがれば政府も規制緩和に乗り出すんだろうけどそこまでの波こなさそう。
結論:ウーバージャパン成功しない
ていうかシェアリングエコノミーって個人的にどうよ派
たしかY CombinatorのPaulさんもブログで「自分とジェシカはAirbnbはbadiideaだと思ったけど創設者の人柄がよかったから投資を決めた」みたいなこと言ってたきがする
Jessica Livingston
まあ結果流行ってるからよしか。
暇な時考えよう
自分がもしあえてタクシー業界に参入するサービスを考えるとしたらどんなものにする?